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「シャザム!」感想-問い直す「ヒーローとは何か?」



長ネギさん太郎です。


先日公開になった映画「シャザム!」を観てきましたので軽く感想。


結論から言うといい映画でした。


ネットでは話題が吹き荒れていた吹き替え版での鑑賞で、戦々恐々でしたが、福田雄一監督の特有の癖は抑えられていて全然悪くない出来にはなっていました。


菅田将暉の吹き替えも下手ではなかったです(合っているとは言っていない)というかこんなの出てる暇あったらジオウ出てくれ(無茶ぶり)


佐藤二朗もある場面で声出てきますがそんなに主張は激しくないです。


というか福田監督のドラマ「今日から俺は!」観てたんですが面白かったし、あんまり悪いイメージはなかったんですよね。映画化決定したので楽しみ。



さて今回の記事の趣旨ですが。


アメコミヒーローの映画が頻繁に作られるようになり、多種多様なヒーローが大きな世界観(ユニバース)を形成している今日において、この映画は改めて「ヒーロー」とは何か、というのを教えてくれるような映画になっていると思います。


今回はこの「ヒーロー」とは何か?という問いについて考えていきたいと思います。


ちなみに今回はネタバレありです。ご注意を!









舞台はクリスマスのフィラデルフィア。


主人公の少年ビリー・バットソンは小さい頃遊園地で母親を見失ってから、里親のもとから抜け出しては母親の行方を捜す日々を送っていました。


そこで新たな里親と、スーパーヒーロー好きのフレディを始めとした子供たちと暮らし始めます。


しかし地下鉄に乗っていると謎の遺跡に辿り着き、そこにいた魔術師の力を受け継ぎシャザムとなります。


ヒーローの力を楽しむビリーとフレディでしたが、それを学校で見せびらかそうとしたフレディにビリーは反発し、家出してしまいます。


そこに現れたのがもう一人の魔術師ドクター・シヴァナ。


彼は幼い頃シャザムの力を持つ魔術師に出会いましたが心が純粋でないため力を渡すことを拒否されてしまった過去があります。


しかし執念深く研究を続け、魔術師に封印されていた7つの大罪を模した怪物を開放し、自分の力としてしまいます。


自分を虐げていた父と兄、そして父の会社の役員を惨殺したシヴァナは、続いてシャザムの力を狙います。


スーパーヒーローにスーパーヴィランは付き物ですが、ヒーローとしての自覚もなく自分のために力を使っていたビリーは、シヴァナにいいようにやられてしまいます。


家族を人質に取られるシャザムでしたが、家族とともに魔術師の遺跡を通ってシヴァナから逃れます。


しかし再び捕らえられてしまう家族。そこでシャザムは魔術師の遺跡に7つの玉座があったことを思い出します。


家族に魔術師のステッキを握らせ「シャザム!」と叫ばせると、家族もまた同じ力をもったヒーローに変身します。


怪物とシヴァナを倒し、人々を救い真のヒーローとなったビリーたち。


そして学校に今までの作品でも出てきた、ご存知あのヒーローが登場し終了です。





ざっとこんな映画でしたが、この映画を理解するために必要なキーワードがいくつかあります。


まず一つ目、「家族」


先ほども書きましたが、ビリーは離れ離れになった母親をずっと探しており、幾度となく里親のもとから逃げ出していました。


しかし今の家族が見つけてくれた、実の母親のもとに行きますが、「自分はビリーに愛情を注げないと思った」という心情を伝えられました。


若くして子供を産み、女手一つでこれからも育てていける自信がなかったのです。


ビリーは実の母親に別れを告げると、そこでシヴァナから電話があり、家族のもとへ駆けつけます。



今のビリーにとっては「過去の家族」と「今の家族」がいます。


過去の家族=実の母親は血は繋がっていますが、今はビリーのことを忘れ別の男と暮らし、自分の人生を歩んでいます。


ビリーもそんな母親を気遣ってか、ずっと大事に持っていたコンパスを渡すと去っていきました。


このコンパスは小さい頃母親からもらったもので、母親と自分をつなぐものとして大事にしていましたが、そのコンパスが指していた実の母親は、ビリーにとって本当の目的地ではありませんでした。


一方、今の家族=里親とグループホームで暮らす子供たちは、暖かく迎えてくれた上に、皆そろって自分の身を案じてくれています。


それで、ビリーは血の繋がりは必ずしも誰が真の家族であるかとかを決めるものではないと知ります。


この辺はマーベルの「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー/リミックス」でも似たようなのやってましたね。


最後にはビリーも家族に心を開き、食事の前のあいさつに参加するようになります。



そしてもう一つ家族について、ビリーとシヴァナの生い立ちの対比があります。


どちらも「家族」という存在によって歪んだ少年時代を送ります。


シヴァナは兄と父に邪険に扱われ、魔術師シャザムにも父と兄に対する恨みを看破され後継者にはふさわしくないとして帰されました。


二人とも家族を家族と思えず、孤独に苦しんでいました。


しかし似た境遇のこの二人を分けるもう一つのキーワードがあります。


それは「力」です。


力とは「ヒーロー」の持つ力です。


シヴァナは家族に復讐するため魔術師の力に執着し、大罪の力を手に入れます。


そして復讐を成し遂げますが、さらに次はシャザムの力を狙います。


シヴァナは唯一無二の絶対的な力を誇示したいと考えていました。


それがシャザムの後継者に選ばれなかった原因なのでしょう。


一方ビリーも、はじめはその力を人気を集めるために使い、そのせいでバスを橋から落とす事故を起こし(何とか助けましたが)、フレディにもあきれられてしまいます。


しかし非力ながら、シャザムの力をシヴァナに奪われまいと、ビリーを庇って動いてくれる家族の姿と、魔物を従え暴れまわるシヴァナの姿を見て、「力とは分かち合わないと意味がない」と気づきます。


そして家族にもシャザムの力を分け与え、シヴァナを撃退し魔物を封印、街の平和を取り戻します。



予告からコメディ映画にも見える今作ですが、僕はこの映画に「今一度スーパーヒーローとは何たるかをもう一度見直そう」という心意気を感じました。


今作においてのヒーローとは、「力を分け与え、時には結集し、それを多くの人々のために使える存在」であると言えます。いわゆる「ワンフォーオール・オールフォーワン」ですね。


ところで、タイツにマントで空を飛ぶシャザムの姿は、「THE・スーパーヒーロー」であるスーパーマンにそっくりですよね。


今作は「DCエクステンディッド・ユニバース(DCEU)」の中の一作品であり、同じ世界にスーパーマンやバットマン、アクアマンといったヒーローが存在します。


それらのヒーローとの本格的な共演も楽しみですね!


この後にはハーレイ・クインが主人公の「バーズ・オブ・プレイ」や、ワンダーウーマンの続編などが予定されています。


マーベル映画に負けないコンテンツになるかもしれないので、目が離せませんね!


まとまりのない記事で申し訳ありませんでした。ここでおいとまさせていただきます、またこんど!





ちなみにクレジットの後に、独房に捕らわれたシヴァナのもとに現れた芋虫は「ミスターマインド」というヴィランで、マインドコントロールなどの能力を持った、見かけによらず恐ろしい奴らしいです。


調べればどこにでも載ってる情報ですが、一応書いときました。

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